コラム
column
熱絶縁工事における耐火被覆工事とは
“熱絶縁工事には、耐火被覆という工事があります。
あまり聞きなれない言葉だと思いますが、大変重要な工事となります。
今回は、耐火被覆という工事についてお話しします。
▼耐火被覆とは
耐火被覆とは、鉄骨造の骨組みである梁や柱を、耐火性や断熱性の高い素材で被覆する工事となります。
耐火被覆を行うことで、主要の構造部を火災などから守ってくれます。
▼法令による義務
建築基準法施行令第107条により、建築物に対して耐火性能が定められています。
つまり耐火被覆は法令により義務付けられており、一定基準の耐火被覆を行わなければ耐火構造とみなされません。
▼耐火被覆工事の方法
耐火被覆工事には、耐火材吹付・耐火板・耐火塗料などを用いて施工されます。
■耐火材吹付け
ロックウールやセメントを地下に吹き付けて行う施工です。
吹き付け乾式や吹付け半乾式などのやり方があります。
耐用年数も長く、断熱性も高いといえます。
■巻き付け
ロックウールなどの耐火被覆材を鉄骨に巻き付けていく施工です。
養生する必要もなく、作業としてはやりやすいといえます。
他の工事と同時に行えるため、施工期間を短縮できます。
■成形板工法
けい酸カルシウムの耐火被覆板を使って施工します。
吹付けなどに比べて施工面積も小さくすみますし、塗装したりクロス貼りも可能となります。
▼まとめ
熱絶縁工事における耐火被覆工事とは、法令により義務付けられている重要な工事となります。
方法としてもさまざまあり、建物に適した施工を選ぶと良いでしょう。”